連日のように猛暑日が続く今年、皆様いかがお過ごしでしょうか。
暑さのために体力が弱ってしまうこともあるのか、ここ数日で3人のご依頼人や相談者の方が体調不良
・・・(続きはこちら) 連日のように猛暑日が続く今年、皆様いかがお過ごしでしょうか。
暑さのために体力が弱ってしまうこともあるのか、ここ数日で3人のご依頼人や相談者の方が体調不良でご面談をキャンセルなさいました。しかも肺炎や新型コロナ感染が判明する等結構な重症の方もいらっしゃいました。体を壊しては法的トラブルの解決どころではなくなってしまいますので、皆様どうかご無理をなさらないようお願いします。
ところで、多くの方は弁護士は冷房の効いたオフィスで悠々と仕事をしていると思っておいでではないでしょうか。もちろん弊事務所では、職員が健康に実力を発揮できるよう職場環境には気を使っておりますので、各事務所では存分に空調を効かせて職員もお客様も快適に過ごせるようにしております。ですが弁護士業務は事務所で相談を受けたりパソコン作業をしたりしていれば完結するものではないので、私達弁護士も度々外出し灼熱の外気に身をさらして業務に励んでおります。
弁護士の外出先と言えばまず考えられるのは裁判所ですが、実は一部の裁判手続には事前にFAXで書類を送っておけば実際に出席する必要がなかったり、自宅や事務所からウェブ会議システムで参加できる機会が増えたりと、意外に裁判所に足を運ぶ機会はありません(もちろん、取扱業務の性質によっては毎日裁判所に出勤するような弁護士もいるでしょうが)。
ですが、機会があって遠方の裁判所を訪れるときはちょっとした旅気分を味わえることもあり、田んぼの中を走るディーゼルカーで行った水戸地裁龍ケ崎支部や、期日と台風直撃が重なったために前乗りした名古屋家裁一宮支部などが思い出深いです。
契約や和解の交渉のため、あるいは債務整理手続きの中で裁判所に代わって調査に当たられる管財人や再生委員に任命された方にお会いするため、他の法律事務所を訪問することはままあります。弁護士事務所は入居する建物も内装も勤務する人達も千差万別、都心の超高層オフィスビルで数百人の職員を擁する事務所からラーメン屋の2階で所長一人でやってらっしゃる事務所まで、よその事務所を訪れるたびに弁護士のあり方について教えられることは多く、また将来自分の事務所を持つ時を夢見る弁護士も多くいるでしょう。
なお、弁護士法人心では、弁護士が通常執務している事務所以外の場所でご相談を承ることがあり、私の場合銀座事務所以外に池袋、越谷、柏、横浜といった場所でお会いすることがあるでしょう。
一番大変なのは、裁判所や弁護士事務所といった慣れ親しんだ環境以外の場所に飛び込む時です。刑事事件の依頼者が身柄を拘束されているときなどは、依頼者から呼び出されれば何をおいても駆けつけなければなりません。一番大変だったのは依頼者が銚子警察署に収容されてしまった時で、電車で向かうと帰りが終電後になるかもしれなかったので、片道3時間の高速バスで何度か通いました。
特別な場所としては、真夜中の工場に呼び出されて示談交渉相手のほかにその知人というよくわからない人に取り囲まれながら話をしたということもありました。元同僚の弁護士には、相手方指定の場所で待っていたらいきなり車に押し込まれて死を覚悟したという方もあり、安穏と事務所に座っているだけでは務まらないのが弁護士という仕事なのです。